学校法人国士舘

FUTURE VISION

次世代を担う、 新たな国士舘へ

KX 次世代の
リーディングキャンパス

近年の急速な社会変革に伴い、
トランスフォーメーション(変革)や交差?横断など掛け合わせる意味を持つ“X”を用いて、
DX(Digital Transformation)などの変革が推進されています。

国士舘キャンパス環境整備事業では、
「国士舘の教育理念×先駆的なキャンパス環境の整備=“KX”=国士舘トランスフォーメーション」をコンセプトに、
地域社会に貢献する心身ともに健やかな人材“国士”を輩出するための次世代をリードする教育環境を整備します。

基本構想の
策定にあたって

キャンパス環境整備事業の
趣旨と目的

  1. 第2次中長期事業計画に基づく検討体制と経緯

     本学は、『学校法人国士舘 第2次中長期事業計画』に掲げるキャンパス整備を推進するため、令和4年10月に「国士舘キャンパス環境整備計画推進プロジェクト会議」及び「国士舘キャンパス環境整備計画推進室」を設置し、既存建物で竣工から50年を経過している世田谷キャンパス校舎の建て替えを中心としたキャンパス再整備の本格的な検討を行っています。検討にあたっては、本プロジェクト会議に作業部会を設け、多様な観点から具体化に向け作業を進めています。令和5年6月からは基本構想の策定に着手し、このたび本整備計画の基本的な考え方や方針を示した基本構想を策定しました。

  2. 社会環境の急激な変化と
    地域?社会の負託に応え得る
    国士舘の使命

     時代の要請に応える有為な人材輩出は本学の社会的使命であり、激しい社会環境の変化を的確に捉えた教育環境の整備が急務となっています。世田谷キャンパスを中心とした総合的?統合的な再整備によって、学問の発展に対応した教育研究活動の展開を可能にする最適な環境を整備するとともに、学生を中心にあらゆる人々が健康的で居心地よく快適に過ごすことができる学修環境を整え、社会の負託に応え得る「場」の創出を目指します。さらに、環境に配慮し持続可能な社会の実現に寄与しつつ、地域社会?企業などとの交流機会(産官学連携)を促進し、「生きた学び」の場とすることを目指します。
     また、当キャンパスは世田谷区行政の中心に位置し、周辺には吉田松陰を祀る松陰神社、井伊大老が眠る豪徳寺、世田谷城址など優れた歴史的環境下にあり、自治体などとの良好な関係を保ちつつ意思疎通を図り、景観や眺望、防災拠点として一体の地域計画となるよう配慮して再整備するとともに、生涯学習の場?機会を通じて国士舘の教育?研究資源を還元し得る環境促進を目指します。

  3. 伝統の継承と
    次世代をリードする
    総合的な知の拠点の創造

     整備にあたっては、本学にある歴史的空間?建造物の保全と国士舘の理念の継承に取り組み、国登録有形文化財であり国士舘建学の精神を表徴する「国士舘大講堂」などによって醸成される象徴性を継承しながらも、次世代のニーズを満たす施設や空間を歴史の濃淡に沿って構築し、「過去?現在?未来にわたる一貫した国士舘の理念」を創出します。
     本学の伝統を継承しつつ、次世代をリードする総合的な知の拠点を創出することを趣旨とする本整備事業は、本基本構想に基づいて基本計画の策定に着手し、着工?完成に向けて更なる検討を進めてまいります。

世田谷キャンパスの現状と課題 大学を取り巻く状況

少子化等の学生環境の変化を適切に捉えるとともに、
教育?防災?デジタル等の社会的なニーズにも対応することが求められています。

本学が目指す人材育成

建学の精神
「国を思い、世のため、人のために尽くせる人材『国士』の養成」

社会を支え、次世代をリードする人材輩出のための経営基盤の保持

国士舘キャンパス再整備
学生の環境
  • 少子化による18歳人口の激減?大学選びの激化
  • 大学に求める価値観の変化
  • 高等教育のグローバル化
  • オンライン授業やAI技術等の普及に伴うICT?デジタル教育の拡大
  • 社会人の学び直しの機会の拡大
社会の動向
  • 頻発する大規模災害への対応
  • 地域?社会との緊密な関係づくりの重要性の増大
  • 持続可能な開発に向けた環境配慮型社会の推進
  • 様々な背景を持った人々を受け入れる多様性への対応
  • コロナ禍を経た健康に対する関心の増加

整備構想における
7つの方針

  • サステナブルキャンパス

    持続可能な社会の実現に寄与するため、環境負荷の少ないキャンパスを整備するとともに、学生が日常生活から環境問題を学ぶ教材として、サステナブルキャンパスを創造します。

  • ヘルシーキャンパス

    学生をはじめ教職員、来訪者を含むキャンパスコミュニティが居心地よく快適に過ごすことができるとともに 、 健康意識の 向上と生活習慣を身につけることができるソフト?ハード両面の取り組みを目指します。

  • 地域連携?社会協創
    キャンパス

    世田谷地域や社会状況に適応して歩んできた歴史を継承し、地域?社会の発展に寄与するため、幅広い世代が過ごせる「居場所」となる環境および産官学連携を促進する環境を整備し、地域?社会の一員としてのキャンパスを目指します。

  • インクルーシブデザイン
    キャンパス

    年齢や障がいの有無、体格、性別、国籍などにかかわらず、多くの人にわかりやすく、多くの人が利用可能なインクルーシブデザインキャンパスを整備します。

  • 学生ファースト
    キャンパス

    「教育とは、教師が知を愛情で溶かして学生生徒に飲ませるべきもの」という創立者の言葉を体現する学生中心のキャンパスを整備するため、在学生調査や教職員アンケートなどをもとに現キャンパスの課題を解消するとともに、学生支援環境を充実させ、学生満足度を高める教育環境を整備します。

  • スマートキャンパス

    急速な社会変革に対応するため、ICTの活用やDXの推進などにより、学修の質の向上、利便性?快適性の向上を図ります。

  • 防災キャンパス

    自然災害の多様化、多発化、激甚化に対応するため、防災機能を充実させ、学生の安全? 安心の確保および防災教育を通じたリーダーシップ?主体性を涵養する環境を整備するとともに、地域の防災拠点としての機能向上を図ります。

整備事業構想の概要

本事業構想では、老朽化した校舎5棟の建て替えを実施するとともに、キャンパス全体を魅力ある教育研究の場として整備します。
また、世田谷キャンパスで修学する学生に対する授業は工事期間中も同キャンパスで行うことを前提とし、在学期間を仮設校舎だけで過ごすことがないように配慮するなど、学生の負担を最小限に抑えて整備します。

構想の概要

計画予定地 東京都世田谷区
対象敷地面積 56,773㎡(2023年2月1日現在)
建て替え予定建物 5号館、6号館、7号館、8号館、10号館および地域交流文化センター棟
延床面積 35,209㎡(建て替え予定建物の合計)
修学学部 学部:政経、理工、法、文、経営
修学研究科 政治学、経済学、経営学、法学、総合知的財産法学、工学、人文科学
修学学生数 8,772人(2023年5月1日現在)
事業期間 2025年~2034年(約10年)

建物配置?規模

梅ヶ丘エリアのプール跡地や既存の地域交流文化センター用地等を活用して新棟(梅棟)を新たに整備し、
全体として現状と同程度の床面積を確保しながら、建て詰まりを解消し、ゆとりあるキャンパスに整備します。

現状

<建て替え予定建物延べ床面積>

(単位:㎡)

5号館 6号館 7号館 8号館 10号館 地域交流
文化
センター棟
4,306 4,644 5,778 8,200 11,111 1,170
合計 35,209
キャンパス全体:約109,000㎡

構想

<計画延べ床面積>

(単位:㎡)

梅棟 西棟 北棟 東棟
約9,500 約10,000~
12,000
約2,500~
3,000
約12,000~
15,000
合計 約34,000~約39,000
キャンパス全体:約108,000~約113,000㎡

世田谷キャンパスの
整備イメージ

キャンパス全体の統一感に配慮しつつ、梅ヶ丘エリアと世田谷エリアそれぞれに特色のあるキャンパスづくりを目指します。

世田谷キャンパス全体

整備構想のコンセプト「KX=国士舘トランスフォーメーション」を反映する先端的な環境整備とともに、 歴史的建造物?空間の保全により建学の理念と歴史を継承する、歴史性と新しさを併せ持つ一体感のあるキャンパスを目指します。

世田谷エリア

国士舘大講堂周辺のイメージ

梅ヶ丘エリア

梅棟(仮称)周辺のイメージ

空間イメージ

創造?交流機会の創出

  • コモンズスペースをさまざまな形で設け、学びや研究分野を横断的に創造する場を創出
  • 交流機会を促すための学生食堂?カフェ機能の導入により、地域に開かれた交流の場を創出

マルチファンクション

  • あらゆる空間を最大限に活用できるマルチファンクション(多機能)を用いた最適な学修環境を創出

目標とする事業スケジュール

※2024年度に「基本計画」を策定?公表する予定です
段階的に新校舎の供用を開始しながら、10年後の事業完成を目標とします

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