経済研究所主催の講演会が12月14日（木）に8405教室で行われ、学生約100人、教員約10人が参加しました。今回は（株）地域ブランディング研究所代表の吉田博詞氏をお招きし、「アフターコロナの訪日外国人状況および全国のインバウンド事例」と題して講演が行われました。

吉田氏は、地域プロデューサーとして、ご出身の広島県をはじめ全国各地の行政?民間事業者と連携し、『まちの誇りの架け橋』を創造されています。今回の講演でも、広島、燕三条（新潟）、城崎温泉（兵庫）、大宜味（沖縄）などの先進事例を交え、地域のサステナブルな経済活性化策をお話しくださいました。また、今年参加された海外での商談会にてご講演された英文スライドでの説明がなされるなど、日本の魅力が世界でどのように受け止められているかなどの紹介もありました。

「らしさ」、「共感」、「ファンづくり」といったキーワードのほか、これまでの観光ビジネスにありがちな考え方からの脱却、グローバルに理解してもらうための新しいトレンド、2019年と2023年の訪日外国人の比較など、貴重な講演内容を聞くことのできた学生たちは熱心にノートに書き留めていました。

講演後の質疑応答では、「アメリカ同時多発テロ、東日本大震災、コロナ禍など、10年に一度のペースで経済的な大打撃を受けているが、今後どのように対策すべきか」という学生からの質問に対し、「まずは本業をきちんと行うこと。その上で、危機的ではない時に、海外の人ばかりでなく、まわりにファンを増やしておくとピンチの時に応援してもらえる」と回答をいただき、講演を締めくくりました。