2022年12月19日
令和4年度体育?スポーツ科学学会講演会を開催しました
12月15日、令和4年度体育?スポーツ科学学会講演会が東京?パルテノン多摩大ホールで開催され、体育学部の学生約1000人が参加しました。
今回は、杏林大学附属病院整形外科医の林光俊氏を講師に招き「夢をあきらめない~学生アスリートの傷害予防とコンディション管理~」と題し、講演が行われました。
林氏は、バレーボール日本代表にメディカルトレーナーとして長年携わり、北京オリンピックにも帯同するなど多くの選手をサポートしてきました。講演では、さまざまな怪我の治療を行った経験から、オリンピックやスポーツ現場で学んだことを動画や写真資料等で話されました。
はじめに、スポーツ損傷について”スポーツ外傷”と”スポーツ障害”の違いについて説明し、「スポーツ外傷は突然発症するため分かりやすいが、スポーツ障害は時間をかけて蓄積されていく痛みであるため、選手本人が気が付かないことが多い。スポーツ選手は将来指導者になる人が多いと思うが、技術指導?メンタルケアはもちろん、怪我について理解をすることが必要」と呼びかけました。
また、「スポーツ選手に怪我はつきものだが、体の仕組みやストレッチの方法など、体のメンテナンスの重要性を習得することが大切」と説明し、「休む勇気を持ち、怪我とうまく向き合ってほしい」と、これまでの経験を踏まえ学生アスリートにアドバイスを送りました。その後、競技ごとの怪我の事例を写真や映像とともに紹介し、学生は実際の映像等を見ながら、スポーツ損傷について理解を深めました。
最後には、東京2020大会でメディカルスタッフとして参加した大会期間中の医療活動や大会当日までの訓練の様子等を紹介し、「オリンピックという大舞台での貴重な経験をレガシーとして救急救護現場の未来に繋げていけるよう尽力する」と述べ、講演を締めくくりました。
- 開会のあいさつをする山口嘉和体育学部長
- 講師の林光俊氏
- 熱心に講演を聞く学生ら
- 会場の様子